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骨折 踵骨骨折について

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“■踵骨骨折
 踵骨
   踵骨は足の縦アーチ構造の後方部分で、多くの足底筋が付着し、他の足根骨と強固な靱帯によって連結して体重を支え、底屈運動においてアキレス腱のレバーアームとして作用する。また、内返し・外返しが主運動の距踵関節や横足根関節を構成し、足根部の運動の中心的役割を果たしている。
 治療上の問題
4つの関節面を有し、その適合性がデリケートであるため、正確な適合性の再建が困難で後足部の関節可動域の低下や関節症を招きやすい。
踵骨の変形が隣接した腱や神経を圧迫しやすく、狭窄性腱鞘炎や絞扼神経障害の原因となる。
海面骨を主体とするため骨の癒合はよいが、免荷などにより骨萎縮をきたしやすい。
骨変形が足のアーチを低下させるなど、足にバイオメカニクスに影響を及ぼす。
 保存的治療の基本方針
物理療法
腫脹:冷却、圧迫包帯、患肢の挙上
疼痛:渦流浴など温熱療法
ROM訓練
足指・足関節の自動ROM訓練から開始し、必要に応じて他動ROM訓練を追加する。
DYJOC訓練
免荷期の足指・足底部から開始し、体重負荷量に応じて座位、立位と進める。
筋力訓練
Q settingや足関節底・背屈筋の訓練と同時に下肢全体の筋力訓練。
体重負荷
骨の萎縮が生じやすいため、可及的早期から踵骨以外の体重負荷が重要。6~8週で部分荷重、8~12週で全体重負荷を目標とする。
荷重に関して制限はなく疼痛の許す限り早期から体重負荷を行わせるという報告もあるが、疼痛で最初はほとんど負荷できない。”
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